街でも田舎でもよく見かける自立立体駐車場

多層式になった認定駐車場

賃貸マンションや業務用ビル、デパートなどといった建物がひしめきあっている市街地の中心部では、駐車場の台数が不足しがちとなってきます。しかし簡単だからといっていわゆる平面駐車場を設置しようとしても、その用途にあてられる土地は限定されており、たとえできたとしても十分な駐車台数が確保できないおそれがあります。そこでこうした場合にメリットが大きいのは立体駐車場の設置ですが、これも建築基準法上の建築物として、建築確認をクリアするだけのさまざまな条件を満たした設計をしなければならず、時間とコストがかかることはあらかじめ覚悟しておかなければならないといえます。しかし同じ立体駐車場を建設する場合であっても、あらかじめ大臣認定を受けているような製品であれば、大幅に時間とコストを短縮することができます。

この大臣認定というのは、国土交通大臣が定めた技術的な基準をクリアしていることが公的にも認められた製品のことを指しています。したがって防災設備の設置基準を緩和できるなど、数々の法律上の条件の簡素化が図られていますので、個別に設計からはじめるよりはかなり有利となります。こうした大臣認定駐車場を建設する場合ですが、現在では5層6段構造という多層のものまでがラインナップに加わっているため、ほとんどの場合に対応が可能です。そのかわりとして壁面のデザインをオリジナルなものにするなどといった、構造上の改変が認められない部分もあります。

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